2026.04.27
舌のあれこれ
20年前(2000年頃)は約2,700人程度だった舌がん罹患数は、現在は年間約6,000人規模に達しており、20年で2倍以上に増加しているのが日本における紛れもない事実です。
(参照データ:国立がん研究センター がん情報サービス「がん統計」)
ガンの原因は大きくは不明とされています。
今日のお話は、前癌病変の一つとされている白板症について。
症状は一部の粘膜が白くなってしまう事。
歯科では、【原因として】
①歯の鋭縁が舌にこすれる事
②ビタミンABCの不足
等が考えられ、【対策として】
①尖った歯や器具(入れ歯や矯正器具)を改善する。
②過度な消毒や抗生剤の使用を制限し、真菌の繁殖を避ける
③ビタミンABCを摂る
約32.5%の病変が縮小または消失したという報告があります。
そして注意してほしいのが糖尿病との関係です。
文献に糖尿病との関連は書いてありませんが、私の臨床においての白板症の方はインスリンに関する疾患の疑いがありました。
歯肉やベロの一部に白い部分があるなら、歯医者で尖って居る所を改善し、ビタミンを多く摂るようにしてみましょう。
切除はそれでも改善しなかった場合の一手です。
日本における白板症の癌化率は、一般的に以下の範囲であると報告されています。
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癌化率:3.1% ~ 16.3% (日本癌治療学会「がん診療ガイドライン」および複数の国内大学病院の統計より)
この数値に幅があるのは、観察期間(何年間追いかけたか)や、対象となった患者の症状の重さによって異なるためです。
経過年数ごとの累積癌化率
ある国内の臨床研究(J-Stage掲載論文等)では、時間経過とともに癌化するリスクが以下のように推移することが示されています。
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5年累積癌化率:約 5.6%
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10年累積癌化率:約 8.7% ~ 11.6%