かかりつけの皮膚科にアレルギーテストを頼みに行った患者さんが残念な結果をもって来院されました。彼女は『ヒノキのアレルギーがあるかもしれない。』何年も悩んでいる現実がそれで解決するかもしれなかったのですが、検査すること自体を断られました。『その歯磨きが原因だと思うなら、それを止めればいいじゃないか。』。。。皮膚で出る反応と鼻に出る反応と粘膜に出る反応は違うからやる意味がない。必要が無いと言われて、ヒノキの成分のアレルギーパッチテストはできませんでした。血液検査でも良かったのですが、断られました。
耳鼻科に行かなかったのは、抗アレルギー剤は内科で処方されていて服薬しているにも関わらず口の中の粘膜の異常は発火状態にあり、局所の反応で粘膜に出ているからです。
とりあえず、お気に入りの歯磨き剤を使うのをやめて、燃え上がるようなヒリヒリ状態は治まりました。。。。。『ヒノキチオール』は軟膏処方薬としても認められている薬剤です。アレルギーが同定されれば、その薬は使えない薬として本人が理解して記録する必要があります。
『病気じゃない』壁にぶち当たって頼るのは、セラピストの場合が多いです。先日もめまいで立ち上がることもできない患者さんが『病院でできることはないから歩いてください』と言われてセラピストに頼って改善した話がありました。金額が高くて治療が続けられないから断ったそうですが、数回で確実に日常生活ができるように改善していました。結果を考えると無理もない金額設定のようにおもいます。
動かさない筋肉が硬くなり血流が滞ってしまった部位を探り当て、体が動かせるようにしてくれるセラピストさん。ユーチューブなら無料で情報はあふれてますが、どれが自分に合っているか分かりますか?当院では参考図書も紹介しますが、理解できますか?一人で継続できますか?体の動かし方を教えてくれるトレーナーさんを紹介していますが、皆さん贅沢品のように避けて通ります。マッサージ等『やってもらって気持ち良い系』には行きたがりますが、『自分で動く系』は嫌がります。マッサージ等『やってもらって気持ち良い系』は再発して治りませんが、『自分で動く系』は治し方を覚えれば治ります。
健康保険医療は本当に安くて驚きますし、助かります。その安さの影に安い方法だけが書いてあるルールブックがあります。日本が豊だった頃とは違います。すべての不具合を治療できるわけではありません。
今後も2025年問題も絡んで保険医療財源は潤沢ではありません。意識を変えて、毎日の食べるものを管理して、体を動かすことを始めましょう。自分の口の中を感染源にしないように綺麗に保ちましょう。50台を目の前にしたら意識を変えてみましょう。人生はまだ半分、後半戦も動ける毎日をエンジョイするために行動してみませんか?