2026.07.27
口呼吸は万病の入り口?
「たかが口呼吸」と思っていませんか?
実は、口呼吸は単に口が開いている状態ではありません。毎日の呼吸の仕方が、私たちの健康に大きな影響を与えている可能性があります。
口呼吸になると、鼻が本来持っている「空気を温める・加湿する・異物を取り除く」という大切な働きが十分に活かされません。その結果、のどや口の中が乾燥し、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。
さらに、口呼吸は舌の位置にも影響します。
本来、舌は上あごに軽く触れているのが自然な状態です。しかし口呼吸の人は、舌が低い位置に下がりやすくなります。この状態が続くと、子どもでは顎の発育や歯並びに影響し、大人ではいびきや睡眠の質の低下、さらには飲み込みや姿勢にも関係することがあります。
私は42年間、歯科医師として多くの患者さんを診てきました。その中で強く感じているのは、「口の機能」は歯だけの問題ではなく、呼吸・姿勢・嚥下・全身の健康へとつながっているということです。
もちろん、すべての病気が口呼吸で起こるわけではありません。しかし、口呼吸はさまざまな不調に関わる要因の一つになり得ます。
だからこそ私は、「口呼吸は万病の入り口になり得る」と考えています。
まずは鏡を見てみてください。
普段、無意識に口が開いていませんか?
舌は上あごについていますか?
鼻で静かに呼吸できていますか?
健康への第一歩は、毎日何万回も繰り返している「呼吸」を見直すことから始まるのかもしれません。
次回は、「舌の正しい位置が、なぜ健康のカギになるのか」をわかりやすくお話しします。